フィラリアに感染した猫の症状は他の病気と区別しづらいのが特徴

猫にフィラリアが寄生したらどんな症状が出ると思いますか?

 

猫のフィラリア症で見られるのは次のような症状です。

 

  咳        呼吸困難    食欲不振    体重減少    失神

 

  疲れやすい  失明       嘔吐       下痢       頻脈

 

  嗜眠      腹水貯留    血尿       突然死      痙攣

 

  後大静脈症候群(VCS;vena caval syndrome)

 

色んな症状がありますよね。犬のように特徴的な症状が出ず、フィラリアに感染していても症状の出ない猫もいますが、猫はフィラリアの本来の宿主ではないので、犬と違ってわずか一匹のフィラリアの寄生でも致命的な影響が出る事もあります。

 

猫は心臓に寄生した犬フィラリア成虫を、独自の免疫作用で殺してしまい、その死骸が血管につまるもしくは死骸から出た有害物質によって激しいアレルギー反応(アナフィラキシ―・ショック)を起こすことによって突然死します。

 

 

猫のフィラリア症は診断が難しいのです。咳や呼吸困難などの呼吸器症状だと、喘息やアレルギー性気管支炎と誤診されることもあります。猫のフィラリア症は他の病気と区別し辛いのが特徴なんですよ。また、犬の場合はフィラリアに感染しても症状が現れるのは多くは数年後ですが、猫の場合はフィラリアに感染して心臓に寄生し始めるとすぐに状態が悪くなります。

 

フィラリアに感染した猫の症状

 

感染初期

 

フィラリアに感染してから3〜4ヵ月後の、フィラリアが肺動脈に到達した時期の症状は、肺動脈に寄生するフィラリア虫体やフィラリアの分泌物によって血管や肺動脈に炎症が起こることで生じます。

 

感染初期の症状として、咳や呼吸困難など「HARD;Heartworm Associated Respiratory Disease=犬糸状虫随伴呼吸器疾患」と呼ばれる慢性の呼吸器症状が現れるほか、嘔吐や下痢も見られることもあります。

 

慢性化してくると咳のほかに、食欲低下や嗜眠(眠っていることが多くなる)、体重の減少といった症状が現れる猫もいますが、目立った症状の見られない無症状の猫もいます。

 

 

 

感染後期

 

感染後期はフィラリアの成虫が死滅する時期で、死滅時期とも言います。ちなみに、フィラリア成虫の寿命は5年前後です。

 

発症すれば非常に重く、急激に肺障害が進んで突然死するケースがあります。重い症状は、肺動脈で死滅したフィラリアの虫体に対して、猫の体が急激なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起したり、死滅したフィラリアの虫体が肺動脈に詰まったりすることで発生します。

 

その結果として、肺動脈に炎症や塞栓症が起こり、その多くが急性肺障害に移行して、突然の呼吸困難や虚脱により突然死を招いてしまいます。なお、この症状はたった1匹のフィラリアに対しても発生する可能性があります。

 

 

急性期

 

急性期は、痙攣や失神などの神経症状が表れるほか急激な食欲不振、呼吸困難、血圧低下、粘膜蒼白、貧血、心不全、血尿、肝腎機能障害、右心の心雑音、播種性血管内凝固;DIC、衰弱と言った急性フィラリア症が見られます。

 

急性フィラリア症は後大静脈症候群(VCS;vena caval syndrome)と呼ばれる慢性フィラリア症に併発する重篤な疾患です。 フィラリアが本来の寄生部位である右心室から後大静脈という太い血管に移動した状態で、これはある日突然やってきます。

 

急に呼吸が苦しくなり立てなくなったり、赤血球が破壊されるため血色素尿というワインのような赤い尿が出ます。VCSに陥ると早い猫では数時間で死亡します。

 

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