猫のフィラリア感染の診断はフィラリア検査しても検出率が低く診断が困難

猫のフィラリア検査とフィラリア感染の診断方法は?

 

フィラリア(犬糸状虫)の本来の宿主はイヌ科動物です。猫は宿主ではないので、フィラリアが感染してしまっても、フィラリアの寄生数が少なかったり、フィラリア幼虫が成長しにくかったり、フィラリア成虫がミクロフィラリアを産まなかったりもします。

 

なので、フィラリア検査を行っても検出率が低くて診断が難しいのです。猫のフィラリア感染が怖いのは、たった数匹のフィラリアが寄生したことによって、猫が突然死したりすることがあるからです。

 

フィラリアに感染した猫の症状

 

 

犬の場合、フィラリアにとっての本来の宿主ですから犬に多数寄生をしますし、血液中にはミクロフィラリアが産み出されますから、フィラリア予防薬を投与する前には必ずフィラリア検査をします。猫の場合は、フィラリアに感染してもフィラリアの寄生数が少なく、抗原検査や血液中のミクロフィラリを検査しても検知し難いんです。

 

 

猫にフィラリア予防薬を投与する前のフィラリア検査は必須ではありません。フィラリア検査をしたとして、検査結果が陰性であったとしても、必ずしもフィラリアに感染していないとは言い切れません。それでも、猫のフィラリアを検査するなら、血液検査やレントゲン、エコー検査を組み合わせるなどをして調べるしかありません。が、これでもやはり検出率は低いです。

 

 

猫のフィラリア検査

 

血液検査

 

フィラリア抗原検査

抗原となる雌のフィラリア成虫の分泌物に反応します。未成熟のフィラリアだと分泌物の量が少ないので抗原検査では検出ができません。雄のフィラリアのみの寄生であったり、ミクロフィラリアのみの寄生である場合は検査結果が陰性となります。

 

 

ミクロフィラリア検査

採取した血液をスライドガラスに薄く伸ばし、顕微鏡で血液中のミクロフィラリア探します。猫はフィラリアに感染していても、血液中にミクロフィラリアが出てくることがまれであるため、検出率はとても低いです。

 

 

抗体検査

体内に侵入してきたフィラリアの虫体に対する抗体価を調べます。抗体価が高いとフィラリアに対する抗体がたくさん作られていると言えます。抗原検査と比べると検出率は高いのですが、L4後期のフィラリア幼虫、未成熟虫、フィラリア成虫のいずれの感染にも抗体価が上昇するので、フィラリアの成虫を有していなくても検出してしまうことになります。

 

 

X線撮影

 

レントゲンを撮ってもフィラリアを見つけることはできません。猫がフィラリアに感染すると肺や気管支に障害が起こるので、軽い咳がしばらく続くと言った症状が見られます。

 

フィルムで見える肺や気管支、肺動脈の太さが、フィラリアに感染している可能性もあるのかな?という判断材料となりますが、肺炎、気管支炎や気管支喘息と誤診されることがよくあります。

 

画像引用元:アイビーペットクリニック

 

関連ページ

猫のフィラリア感染症の原因と仕組み
猫はフィラリアに罹らないと思っていませんか?猫のフィラリア症は犬のフィラリア症ほどメジャーな病気ではありませんが、猫もフィラリアに感染してフィラリア症を発症するんですよ。では、どうやって猫にフィラリアが感染するのでしょうか。猫がフィラリアに感染する原因と感染のしくみは犬のフィラリアと同じなんです。
猫のフィラリアはフィラリア症の犬から猫に感染するの?
猫のフィラリアは、フィラリアに感染した犬もしくは猫の血を吸った蚊に吸血されることによって感染します。
フィラリアに感染した猫の症状
犬のフィラリアは危険だけど、猫のフィラリアは危険ではないの?そんなことはありません。フィラリアに感染した猫の症状は他の病気と区別しづらいのが特徴なんです。
フィラリアに感染した猫の治療方法
あなたの猫がフィラリアに感染しているとすれば、あなたならどのような治療方法を望みますか?治療方法には、駆虫薬の投与によるフィラリア成虫の駆除や、症状に対する対症療法、外科手術でフィラリアを取り除く外科的療法がありますが、実は猫のフィラリア症に確実な治療法は確立されていないんです。
猫をフィラリアから予防するには
猫がフィラリアから守るためには予防が一番です。予防と言っても、蚊に刺されないように完全に蚊を避けることは難しいので、レボリューションやアドボケートなどのフィラリア予防薬を使っての予防が簡単で便利です。猫のフィラリア感染は見つけるのが難しく、感染が分かった時には手遅れってことが多いので、そうなる前にしっかり対策してあげましょう。
メジャーな猫のフィラリア予防薬
経皮投与できる猫のフィラリア予防薬には「レボリューション」、「ストロングホールド」、「アドボケート」、「ブロードライン」があります。フィラリア予防薬はほとんどが食べるタイプの経口薬ですが、経皮投与できる薬はこの4種類です。

TOP 犬用 猫用 寄生虫で選ぶ 薬の成分で選ぶ 価格で選ぶ メーカーで選ぶ 投与方法で選ぶ