猫のフィラリアはフィラリア症の犬から猫に感染するの?

猫のフィラリアはフィラリア症の犬から猫に感染するの?

 

猫のフィラリアは、フィラリアに感染した犬もしくは猫の血を吸った蚊に吸血されることによって感染します。

 

 

フィラリアの一種である犬糸条虫は、成虫なら体長が12〜30cmある白く細長い寄生虫で、フィラリアの幼虫であるミクロフィラリア;mf(L3幼虫)を保有した蚊(トウゴウヤブカ、コガタアカイエカ、ヒトスジシマカなど)が猫の吸血をすることで感染します。

 

 

フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)は5段階(L1 → L2 → L3 → L4 → L5)の発育過程を経て成虫となりますが、フィラリア成虫になるためには、媒介者(中間宿主)となる蚊の体内で2週間程度かけて脱皮・成長し、L1から感染幼虫であるL3となる必要があります

 

 

雌のフィラリア成虫が宿主である犬や猫の体内で雄と交尾すると、ミクロフィラリアと呼ばれるL1幼虫を血液中に産み出します。このミクロフィラリア(L1幼虫)は犬や猫の体内では成長できないので、血液中を回って蚊に吸われるのを待ちます

 

 

蚊に吸われたミクロフィラリア(L1幼虫)は蚊の体内で二度脱皮してL3幼虫へと成長し、この蚊が他の猫を刺すことでミクロフィラリア(L3幼虫)が感染します。猫の体内に侵入したミクロフィラリア(L3幼虫)は皮下組織や筋肉の中で2〜3ヶ月かけて L5幼虫へと成長し、最終的には肺動脈や心臓の右心系に移行して寄生します。そこでさらに成長を続けて3〜4ヵ月後に成虫となります。

 

 

次をご覧いただくと、もっと分かりやすいかと思います。

 

 

フィラリアのライフサイクル(生活環)

 

 

1:フィラリアに感染した犬の体内で、フィラリアの成虫がミクロフィラリア(L1幼虫)を産み、ミクロフィラリア(L1幼虫)が犬の血管内を浮遊するようになる。

2:蚊がフィラリアに感染した犬を吸血すると、犬の血管内にいたミクロフィラリア(L1幼虫)が蚊の体内に侵入する。

3:ミクロフィラリア(L1幼虫)は蚊の体内で10日〜14日で成長・発育し、L2幼虫を経て感染能力を持った感染幼虫(L3幼虫)となる。

4:ミクロフィラリア(L3幼虫)は蚊の口吻へ移行し、次の吸血まで待機する。吸血によって唾液と共にフィラリア未感染の猫の体内へ入る。

5:猫の体内に入ったミクロフィラリア(L3幼虫)は、皮下組織や筋肉内で数か月かけてL4幼虫を経てL5幼虫となり、、血管内に入る。

6:ミクロフィラリア(L5幼虫)は心臓や肺動脈へ移動し、そこへ寄生してフィラリア成虫となり、雌は雄と交尾をしてミクロフィラリア(L1幼虫)を産生する。

 

フィラリア感染は上記 1 〜 6を繰り返します。

 

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